こんな話 2020年1月16日|木曜日
10代の女の子、ジブリのキキと雫 2つの生き方。
ラジオ番組 「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」 から。
「しかしなんで、男の子より女の子の方が元気なんですかね?」 -鈴木敏夫
「それはジブリが女の子を主人公にしたアニメばかりを作ったからでしょう。」 -きたやまおさむ
ジブリの名プロデューサー、鈴木敏夫さんは名古屋出身です。
ちなみにお父様は江南市出身。
徳間書店の記者から、雑誌アニメージュ編集長、宮崎駿との出会いから、ジブリのプロデューサーに。
上京した時に、名古屋のことは捨てようと思ったらしいのですが、中日ドラゴンズを応援することと、中日スポーツの新聞を東京でも取りつづけることだけはやめなかったという。
ジブリの配給は日テレなんですけれども。
その鈴木プロデューサーが毎回、各界の著名人と対談するラジオ番組があります。
FM-AICHIで、毎週日曜の夜23時からの30分間、日曜の夜にふさわしい落ち着いたトーク番組です。
ただしそこはやはり日本の興行収入No.1の映画を送り込んだ屈指のプロデューサー。
日本の今を、鋭く切り込んでいく問題提起が面白いです。
私のお気に入りの回は、
「伝説の編集長 尾形英夫は梶原一騎のカニを食った。」
「箭内道彦が鈴木敏夫から広告の本質について問いただされる。」
「神田松之丞 講談師として生きる」
「立花隆のもっとすごい漫画ナウシカ論」
などなど。
鈴木プロデューサーの名古屋論に注目
2022年に「ジブリパーク」が愛・地球博記念公園にできる予定です。
そのため、鈴木プロデューサーは地元名古屋にもいろいろ接点が増えてきて、名古屋に関する言及が多いです。
「日本で唯一、名古屋だけがいまだに昭和を残している。」
「名古屋の仕事のやり方は、担当を決めたら年齢や年功序列、上下の決済の関係なく、すべて一任する。合理的なんですよ。」
「名古屋の人ってね、一種ドライな所がある。」
ジブリの主人公 女性の2つの生き方
2019年9月に名古屋の女子校、金城学院の創立130周年記念イベントで、鈴木プロデューサーが講演した内容が、10代の女の子の生き方についてのものでした。
ジブリ作品の歴代の主人公の女の子をいろいろ掘り下げていく大変興味深い内容でした。
少しご紹介します。
以下は講演の模様を私なりに文字起こしをしたものです。
『おもひでぽろぽろ』を作った時に、高畑勲監督と一緒に小学校へ取材に行ったんですよね。
その時に驚いたのが、女の子が10歳でがらっと変わることを発見したんですね。
男の子は相変わらず馬鹿をやっていて変わらないんですけれど。
「おもひでぽろぽろ」 主人公 タエ子
キキと雫、この2人の生き方を別の見方で見ると面白いことに気づくんですよ。
「魔女の宅急便」 主人公 キキ
「耳をすませば」 主人公 月島 雫(つきしましずく)
キキは、自分が飛べるという能力を使って、何をやろうとしたのか?
自分は空を飛べる、じゃあ宅急便屋さんをやろうかなと。
でも大きい望みは、あんまり持っていないんですよね。
宅急便屋さんをやるけれど、将来何人も雇って大きくしようとか、社長になろうとか思わないでしょう?
ところが、雫の方は?
あの子は作家になりたいんですよ。
大きな夢があるんですよ。
女性が生きていくうえで、この2人の生き方は大いなるヒントになるんじゃないんでしょうか。
自分がどちらに合っているか?
大きな夢をもってその目標に到達するためにストイックに努力する生き方。
もう一つは、目の前のことをコツコツ丁寧にやっていたら、こんな風になりました、という生き方。
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