本の紹介  2023年6月7日|水曜日

映画『怪物』

主人公は小学5年生の子たちということや、学校やいじめなどの問題をあつかっているらしいということもあり、そのような難しい題材を是枝裕和監督がどう切り取るかが気になりました。

早速映画館に足を運びました。

 

教養堂のほんの紹介、今回はこちら。

 

『怪物』

2023年6月2日公開

監督 是枝裕和

脚本 坂元裕二

音楽 坂本龍一

出演 安藤サクラ 永山瑛太 田中裕子

 

映画 『怪物』 公式サイト

 

 

見終わった直後の感想はと言えば、

「もう一回見たい。」

ということでした。

2時間があっという間に感じられました。

構成が凝っていて謎解き要素もありますし、同時代の社会的問題にも挑戦した作品でした。

緻密な構成で色んな見方ができます。

私にとっては『ジョーカー』以来、何回も見たい作品となりました。

 

この映画をさらに味わうために、以下の作品をもう一度読み返したくなりました。

 

芥川龍之介

小説 『藪の中』

 

宮沢賢治

小説 『銀河鉄道の夜』

 

ヘルマン・ヘッセ

小説 『デミアン』

 

黒澤明 監督

映画 『羅生門』 

 

 

 

中でも、『銀河鉄道の夜』はこの映画をさらに深読みできるものです。

 

書かれてもうすぐ100年経ちますが、全然古くなくて、逆に今後の100年もさらに読み継がれていくべき全く革新的な作品だと思いました。

日本の映画、邦画・アニメはもちろん、ドラマや小説、音楽に至るまで数多くがこの物語の影響下にあり、日本の心象風景のひとつになっている作品と言えます。

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