本の紹介  2019年3月14日|木曜日

『日本国勢図会』

愛知県の公立高校入試の社会科の地理の問題には、必ずと言って良いほど統計資料の問題が出ます。

それも日本地理と世界地理の両方出題されることが多いです。

そしてそれらの問題の出典に必ず明記されていることの多いのがこのデータブック。

 

教養堂のほんの紹介、今回はこちら。

 

『日本国勢図会 第76版 2018/19』 矢野恒太記念会 編集・発行

 

単なる統計表がこれでもかというくらい満載されています。

本書を読むのは、社会の入試作成者か、外国のスパイくらいかと思いきや、一般人でもハマると意外と楽しいです。

時刻表と同じような、空想的な楽しみ方に通じるものがあります。

無人島に持って行っても飽きないです。

 

単なる統計の数字の羅列にすぎないのですが、その数字の背後から知的好奇心をかきたてられます。

たとえば、男女の人口比の統計を見ると、いずれも女性の方が人口が多いのですが、此処わが愛知県だけは、男性の方が若干、女性の人口を上回っています。

なぜだろう、と考えていくと面白いかもしれません。

 

 

本書は、第一生命の創立者、矢野恒太氏が1927年 昭和2年に第一版を発行しました。

国勢調査から重要と思えるものをピックアップし編集しています。

国内版の日本国勢図会と、世界国勢図会の2つがあります。

 

先日も入試対策講座で、統計表をみんなで眺めながら、気になった所をチェックしたり、ここはああじゃないか、あそこはこうじゃないか、と感想を述べ合いました。

新しい発見も出てくるものです。

 

そして、自分たちの持つ日本のイメージが少し変わります。

無味乾燥な表と数字とグラフが、けっこう生々しいこともあります。

 

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