塾の日記  2021年8月13日|金曜日

夏期講習2021 #8 資料は手に取って実感すべし ただし……

本日は、中2の社会の歴史。

教養堂では、特に理科と社会にはふんだんに資料を使っています。

全国各地に足を運んで入手した貴重な資料もあります。

 

また国宝であれば、展示されている現地の博物館の売店で必ずそのゆかりのお土産をGETします。

 

長野県の諏訪に行ったときに売店で見た「仮面土偶」の精巧なレプリカ。

教養堂に鎮座して塾生たちを見守っています。

 

東京国立博物館の地下にある売店に、

1メートル強の巨大なアンモナイトの本物の化石が売っていました。

お値段は、だいたい6桁ほど。

 

一瞬、考えました。

これは考えます。

さすがに考えます。

 

考えながら化石の周りをウロウロ歩きました。

 

 

毎年授業で教えるとしたら、分割していくらに換算できるか考えました。

もはやローンの計算です。

アンモナイトを前にして考え込む人。

 

子どもたちに触らせてやりたい。

本物のアンモナイトだぞ!

触って実感しろ!

中生代に世界中に君臨していた一族。

時空を超えて、子どもたちに実感してほしい。

 

買って持って帰ることも考えました。

が、

重量も相当なもの。

化石とは言え、岩石のかたまり。

これ持って、山手線と新幹線に乗って帰るのか。

教室のどこに置く?

 

あらためて考え冷静に財布と相談したら、すぐ結論が出ました。

危ない、危ない。

アンモナイトで身上を潰すところでした。

 

しかしながら、本物はやはり良いですね。

作家の松本清張の自宅庭園に、ものすごく大きな石が置いてあります。

この石が、縄文石なんですね。

どこから運び込まれたのかわかりませんが、とにかく存在感があります。

その石の上にしゃがんでいる着物姿の清張の写真がまたいいですね。

 

これは、金印です。

 

「漢委奴国王」の金印。

福岡県立博物館所蔵。

国宝。

 

のレプリカ。

 

 

本物の金ではないけれど、サイズとも重量とも本物通りにできています。

 

手に取ってもらいます。

 

 

 

どう?

 

「小さい!」

 

そうです。

意外と小さい。

 

「重い!」

 

そうなんです。

金は重いですよ。

そして輝きを失わない。

 

福岡の博物館には一室まるごと、金印の部屋になっていて、真っ暗な部屋の中、スポットライトが金印を照らしています。

 

やはり、金は凄い。

 

永遠に輝き続けます。

 

 

時の権力者がなぜ金にこだわったのか、実感できると思います。

 

恐る恐る手に取る中2たち。

 

大丈夫、大丈夫。

所詮、レプリカですから。

 

どんどん手に取ってください。

重さを実感してください。

触ってみてください。

 

遠慮せず。

どうぞ。

 

 

 

 

ただし……

かじらないでください。

 

 

 

と言ったら、やっぱりウケました。

さすが教養堂の塾生たち。

 

 

 

時事ネタとしての感度と、

諧謔精神、

批評性とクサし。

これもまた教養なり。

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