こんな話  2026年9月30日|水曜日

北海道 礼文島 桃岩荘 愛とロマンの8時間コース

2026年8月の終わりに普段絶対にできない体験をしてみようと、北海道の離島へ行ってみました。

利尻島の利尻山を登った後、礼文島へ渡りました。

 

礼文島に「桃井荘ユースホステル」というのがあります。

ここではかつての1970年代の雰囲気を色濃く受け継いだユースホステルとして名高い場所で、もう日本中さがしてもこの雰囲気があるのはここだけでしょう。

フェリーで礼文島の港に着くと、大きな旗を一所懸命に振っている若者が何人かいました。

彼らが桃岩荘のスタッフ、ヘルパーと呼ばれているスタッフです。

このブルーサンダバード号の荷台の乗せられること15分余り。

途中でトンネルに入ります。

1,489mあるトンネルですが、桃岩荘ではこれを、

「新桃岩タイムトンネル」と呼んでいます。

このトンネルを抜けると、桃岩時間として日本標準時より30分早い時間を採用しているということです。

そしてこのトンネルで宿泊客(ホステラーと呼ばれる)はある儀式をします。

それは桃岩荘では、3つのモノを捨てるという儀式です。

「知性」

「羞恥心」

そして

「教養」

この3つを捨てることで桃岩荘の独特の世界に入れるというわけです。

桃岩荘があるのは港の反対側の島の西海岸。

とにかく風光明媚。

桃岩荘がある敷地は背面に「桃岩」と呼ばれる岩あり、海側に「猫岩」と呼ばれる猫が背を向けているような岩があります。

この猫背がなんとも可愛らしさと哀愁があります。

夕方ともなると夕日が水平線に沈むのが見られます。

桃岩荘は男女別のドミトリーで2段ベッドです。

ベッドに最低限のカーテンはあるので、ある程度プライバシーは守られます。

ニシン漁の猟師さんの簡易的な宿泊所の面影が今も残っています。

ここでは夜にスッタフのヘルパーさんがミーティングと呼ばれる催しを開きます。

宿泊者(ホステラー)のために礼文島の観光案内、施設の説明、そして歌あり踊りあり。

古き良きユースホステルの文化が継承されています。

翌朝5時起き。

桃岩荘名物のトレッキングに参加しました。

「愛とロマンの8時間コース」と呼ばれるもので、礼文島を北から南下して桃岩荘に戻ってくる26km全8時間のコースです。

ちなみに私が参加した日は10時間半かかりました。

この日は雨と強風にたたられました。

メンバーは総勢10名。

上は75歳から下は大学生まで。

普段接することのない世代の人と歩きながらいろんな話をしたり、写真を取り合ったり。

年齢、立場、しがらみをなくした純粋な交流。

最初は礼文島の穏やかな丘陵地帯を笹を分け入って進みます。

やがて西海岸へ降りるルートは断崖地帯を歩きます。

途中、海岸で昼ごはん。

桃岩荘特製の「圧縮弁当」を食べました。

実はここの休憩時に私はスマートフォンを置き忘れて出発してしまったんです。

歩いて15分経ってようやくそのことに気づきました。

メンバーに取りに帰ることを告げました。

ようやくその海岸でスマホを回収して来た道を振り返ると、遠くで皆さんが待っているのが見えました。

その時は本当に嬉しかったです。

ここから海岸沿いを歩き、さらに丘を登って夕刻やっと桃岩荘につきました。

参加者10人のみなさんとは本当に仲良くなりました。

一期一会。

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