こんな話 2025年5月20日|火曜日
エジプト ギザの3大ピラミッドを訪ねて
毎度、流浪の塾長取材記「おくたび」のコーナーがやってまいりました。
「おくたび」 これまで日本国内を中心に、教科書に出てくる重要史跡や場所を訪ね歩いてきましたが、いよいよ海外へ。
2025年ゴールデンウィークの休みに念願のエジプトに行ってまいりました。
飛行機で17時間、アブダビ経由でようやくカイロに着きました。
早朝にカイロに着くと、さっそくギザの三大ピラミッドへ。
カイロからタクシーで30分~40分ほど。
カイロのビルの谷間に見えた初めてのピラミッドは本当に感動しました。
いつも写真で見るピラミッドは、正四角錐として認識しておりますが、私が最初に見たピラミッドは鋭角の二等辺三角形でした。
スマートで尖った塔に近い印象です。
これは、側面を真正面に見たからです。
平面で捉えた時のピラミッドは案外写真では見られません。
見る角度からこうも違うものか、百聞は一見に如かず、とはよく言ったもの。
これだけでも来た甲斐があったものです。
近年、ピラミッド周辺がかなり整備されてきれいになったそうです。
ピラミッドは高台にあります。
写真の奥の低地がカイロ市内。
ピラミッドがあるギザ周辺には一切近代的な建物はありません。
敷地内は乗り降り自由の無料バスが走っていて便利。
紀元前2500年の建設。
それにしてもひとつひとつの石が大きい。
現代ではまず作れないことが分かります。
ピラミッドを登るのは禁止されています。
クフ王のピラミッド(1番大きい)
カフラー王のピラミッド(2番目に大きい)
メンカフラー王のピラミッド(3番目に大きい)
ピラミッドに来たからにはラクダにも乗りました。
ぼったくりで悪名高いエジプトですが、近年急速に整備されており、ピラミッド周辺の業者もそこまで吹っかけてくることがなくなったようです。
とは言え、辟易させるほどの客引や物売りは依然としてありました。
砂漠自体、初めての経験でした。
小学生のころ、運動会の練習で砂ぼこりが舞うなか練習したものですが、その3倍くらいの砂ぼこりでした。
ただ乾燥しているので、ほこりは払えば落ちます。
それでも慣れるまで大変でした。
5月初旬でも35℃を超す暑さでした。
ラクダに乗るとゆうに2mくらいの高さになります。
初めはその高さが怖かったのですが、慣れれば簡単。
ラクダは馬よりおとなしく、のんびり歩いてくれます。
乗る時は細い足を折りたたんで正座してくれます。
乗る時に、後ろ足から立ち上がるので、前のめりになります。
ここだけ気をつければ、あとは楽に乗れます。
カワイイやつです。
上記のように紐で連結して、隊列を組んで進みます。
ラクダがすすむと、意外と風が顔にあたり気持ちいいですね。
あまりの気持ちよさに時差ボケの睡魔が。
落下したら危険。
落馬ならぬ、落ラクダ。
やはり砂漠の移動はラクダが一番正解のようです。
いにしえの砂漠を進む隊商の一員になった気持ち。
ただ乗り心地はあまりよろしくないです。
クフ王のピラミッドの内部も入りました。
これは正直、閉所と暑さでまいりました。
おまけに酸欠気味。
日本なら入場制限するような所でしょう。
普通に間近で見られる象形文字。
石で掘ったものが、1番記録媒体として保存が効きます。
スフィンクスとクフ王ピラミッド
そしてスフィンクス。
想像以上の大きさに、ため息しか出ませんでした。
紀元前2500年にこれほどの大きさのものを精緻に作り上げた高度な技術に圧倒されました。
ピラミッドの後は、2つの博物館へ。
まず「大エジプト博物館」。
ゆくゆくはエジプトの遺跡や宝物は主なものはここに集められるそうです。
この博物館はできたばかりで最新の設備と巨大な展示物でこれまた圧倒されました。
この博物館、総工費の半分以上は日本の協力でできたものです。
中にはレストランやカフェ、ジェラートもあります。
「エジプト考古学博物館」はカイロ市内にある伝統的な博物館で、これまた味のある展示もありました。
撮影禁止でしたが、「ツタンカーメンの黄金マスク」も展示されていました。
ミイラをいれた棺もたくさんあります。
古代エジプト人は本当に石碑が大好き。
普通にノートに記録するように文字を掘ります。
カイロからナイル川沿いに上流へ。
最古のピラミッドがあるという、サッカラも行きました。
カイロから1時間あまり。
喧噪のカイロから離れて少しほっとしました。
ナイル川沿いに緑があり畑作の様子も見られました。
イヌも最古のピラミッドを前にのんびり昼寝。
ここは見渡す限りの砂漠でそこに最古のピラミッドが鎮座します。
ジェゼル王のピラミッド。紀元前2550年頃の建設。
最古といってもしっかりとした作り。
階段状ピラミッド。
他にも遠くにピラミッドが点在。
とてもではありませんが、数日で回り切れるものではありません。
カイロに戻ってウィンドーショッピング。
カイロ市内の人気のスイーツの店から。
エジプト料理「コシャリ」
米、マカロニ、スパゲッティ、レンズ豆、ひよこ豆をベースに、トマトソースなどをかけて食べます。
ソースにはスパイスが効いたものや酸味のあるソースもあります。
スーパーではお湯をかけて食べるインスタントコシャリもありました。
ヘルシーかつお腹が満たされる万能な食べ物。
モロヘイヤスープ
とろみがあり、にんにくがすごく効いています。
栄養満点。
塾生にはささやかなお土産を買いました。
これで、エジプト文明の授業は完璧に臨場感たっぷり解説できます。
カイロの市内観光も楽しかったです。
カイロのおじさんたちが陽気で面白かったな。
あの砂ぼこりと喧噪が、妙に懐かしいです。
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