塾の日記  2020年1月22日|水曜日

経産省 教育産業室の方からお話をうかがいました。

岐阜産業会館で行われました「教育フェアぎふ2020」に行ってきました。

 

経済産業省のサービス政策課 教育産業室の室長補佐の柴田寛文さんの講演を聞くことができました。

 

 

 

【教養堂の注目ポイント】

 

・EdTechエドテック と言われる、AIやICTなどの先端技術を活用した教育イノベーションが始まっており、教育分野では経済産業省が「未来の教室」というコンセプトで各分野の橋渡しをしているとのこと。

情報社会を経て次なる社会「Society5.0」は、IOTでインターネットで人とモノがつながり、これまでにできなかった新たなる価値が想像される社会だと国は提唱しています。

 

・新たな社会「Society5.0」の概念

 狩猟社会 Society1.0

   農耕社会 Society2.0

   工業社会 Society3.0

   情報社会 Society4.0

 

  新たな社会 Society5.0とは?

  ・価値を生み出す社会

  ・誰もが多様な才能を発揮できる社会 

  ・いつでもどこでも機会が得られる社会 

  ・安心して暮らし挑戦できる社会 

  ・人と自然が共生できる社会

 

・そこから求められる人材のキーワード

  「均一な人材ではないこと」がカギとなる。

  以下の力が必要となってくると考えられる。

 

     ・知識を活用し自分で考える。

     ・情報を正確に読み解く

     ・自分の考えを正しく表現

     ・他人と異なる異質な考えや能力

     ・数学、統計、生命科学等の基礎知識

     ・論理的思考力の土台

     ・文理分断からの脱却

     ・倫理観、芸術観

     ・感性、好奇心、探究力

 

 

感想

これからの社会は「均一な人材ではないこと」を求めてくる、ということをあらためて感じました。

つまり、人とは違った発想をすることが大切になってくるということでしょうね。

 

 

もう一つはデジタルな教育ツールがますます活用されていくということです。

国会で予算もつき、学校で一人1台パソコンが割り当てられるようになります。

 

ただし、デジタル教育の表層だけを追うと、かえってますます画一均一な人材になるのを私は危惧します。

土台となる水面下の基礎学力や思考力などはこれまで行われてきた教育以上に、本質的に固めておかないといけないと再認識。

ですから、すべてがデジタル化になりアナログが必要ではない、というわけではないということです。

 

そして均一でない人材とは、デジタル以外の体験や五感を伴った実感の経験と思考、そのバックボーンとなる広い裾野を、その子その子がいかに持ち得ているか、という事でもあると思います。そのうえでのデジタルツールの活用であれば、新しいイノベーションが起こり得るでしょう。

 

もちろんこのような社会に「合わせる」ために、学ぶ必要はありません。

子どもたちの未来は子どもたちが作り上げればよいと私は思います。

今回は、教養堂が現時点で取り組んでいることと、国や産業界が考える近未来のイメージを比較対照して講演を聞くことができました。

 

 

追伸

”エドテック”と、パソコンで入力したら、

”江戸テック”が、変換候補の最初に出てきてしまいました。

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