塾の日記  2023年4月15日|土曜日

春宵一刻 大型連休までの3週間

新学期が始まりました。

教養堂は春期講習からの勢いの流れで授業を進めています。

 

教養堂にとって毎年この4月の1か月間は特別です。

教室の雰囲気や空気感に気をつかます。

 

新しい環境に慣れているだろうか。

新しいクラスや担任とはどうか。

 

先日は新中1生にそれとなく聞いたら皆スムーズに新しい環境には馴染んだみたいでした。

 

 

中国の漢詩に

 

春宵一刻 値千金

しゅんしょういっこく あたいせんきん

 

というのがあります。

 

北宋の詩人 蘇軾(そしょく) 1036-1101 の作です。

 

塾の授業は夜が多いのですが、まさにこの一節に尽きます。

この時期に1年のおおよその基盤を作り上げます。

 

教養堂としては最も心血を注ぐ月かもしれません。

大型連休までのこの3週間は特別な時期なのです。

テスト期間や入試シーズンよりも、この期間の教室の状態が最も気が張ります。

 

教養堂流に言えば、

5月の大型連休ゴールデンウィークまでの4月第2週から第4週までの3週間は、まさに黄金週間ゴールデンウィークスです。

 

 

 

 

春夜  蘇軾

 

春宵一刻 値千金
花有清香 月有陰
歌管楼台 声細細
鞦韆院落 夜沈沈

 

春宵一刻 値千金

しゅんしょういっこく あたいせんきん
花に清香あり 月に陰あり

はなにせいこうあり つきにかげあり
歌管楼台 声細細

かかんろうだい こえさいさい
鞦韆院落 夜沈沈

しゅうせんいんらく よるちんちん

 

春の夜のひとときは千金の値打ちがある。
花には清らかな香がし、月はおぼろにかすんでいる。
高殿から聞こえていた歌声や管弦の音は、
先ほどまでのにぎわいも終わり、今はかぼそく流れるばかり。
人気のない中庭にひっそりとブランコがぶら下がり、夜は静かにふけていく。

KEYWORDS

お問い合わせ

top