勉強の話  2023年4月23日|日曜日

中2に聴かせたい! ロックで学ぶ英語の「will」「未来形」この5曲

ロックで学ぶ英語シリーズ。

 

いつものことながら、直訳・意訳・飛躍。

今回は未来形 この5曲。

 

未来形はおもに中2の英語教科書の1学期で習います。

「be going to」や「will」が出てきます。

「can」と同じく、後にくるのが動詞の原形ということもあり使いやすいです。

 

 

まずは1曲。

 

I Will

by The Beatles

written by Lennon&McCartney

1968年

 

ザ ビートルズ

「I Will」

 

 

Who knows how long I’ve loved you
You know I love you still
Will I wait a lonely lifetime
If you want me to, I will

どれくらい私があなたを好きだったか誰が知っているだろう

今でもあなたのことが好きなんですが

寂しい人生を待つことになるのだろうか

もしあなたが私にそうしてほしいなら、そうするよ

 

後期ビートルズのアルバム「ホワイトアルバム」からポール・マッカートニーの作品。

アコースティック・ギターで奏でる小品にして傑作です。

 

 

次にご紹介するのは、1980年代を代表するポスト・パンク世代のアンダーグラウンドなバンド、「ジョイ・ディヴィジョン」です。

イングランド北部の工業都市マンチェスター出身のバンドです。この町からずいぶん有名なロックバンドが出ております。

例えば同じ1980年代を駆け抜けた「ザ・スミス」。そして1990年代の幕開け「マッドチェスター」と言われた「ザ・ストーン・ローゼズ」「ハッピーマンデーズ」。

さらにはブリットポップを牽引した「オアシス」などが出ています。

その先駆的なバンドがこの「ジョイ・ディヴィジョン」なのです。

このバンドはリーダーのイアン・カーチスがアルバムを2枚を残し夭折したため、残ったメンバーで「ニュー・オーダー」というバンドを結成します。

 

Love Will Tear Us Apart

by Joy Division

written by Peter Hook, Stephen Morris, Bernard Sumner, Ian Curtis

1980年

 

ジョイ ディヴィジョン

「Love Will Tear Us Apart」

 

When routine bites hard,
And ambitions are low,
And resentment rides high,
But emotions won’t grow,
And we’re changing our ways,
Taking different roads.

 

毎日の決まりきった生活に蝕まれて
気力が萎えて
恨みが高まり
感情が湧かない
生き方を変えて
違う道を取ろう

 

Then love, love will tear us apart again.
Love, love will tear us apart again.

Love will tear us apart

 

そして愛は、愛は私たちを再び引き裂くだろう

愛は、愛は私たちを再び引き裂くだろう

 

Love will tear us apart

というフレーズはいわゆる第5文型になります。

 

リーダーでボーカルのイアン・カーチスの広がるのある低音ヴォーカルが病みつきになります。

ロックは必ずしもノリの良い曲ばかりではなく、「陰鬱」、「情念」の系譜もあります。

古くは60年代のドアーズやヴェルヴェット・アンダーグラウンド、90年代ならニルヴァーナ。

日本なら早川義夫率いるジャックス。

内省にとことん入り込んでいく歌詞は10代後半のリスナーを直撃して一旦ハマると癖になるほどです。

 

 

3曲目は、同じ未来形でも「be going to」を使った曲をご紹介します。

 

「be going to」は会話調になると、「gonna」を使います。

「want to」が「wanna」になるのと同じです。

 

ハードロックのバンドと言えば、まず「レッド・ツェッペリン」。

ファーストアルバムは1960年代後半から続いたイギリスのブルースロックの最終形態としても名盤です。

その後に続く2枚目以降はいわゆるハードロックとしての原型と言えます。

最初にブルースを通らずに、ハードロックとしてこの1枚目を聴くと、あれ?となります。

ツェッペリンはギンギンのハードロックバンドのイメージがありますが、実はカントリーやブルース、またはケルト民族音楽の側面もあり、リスナーを戸惑わせます。

その中でもアコースティックギターが美しいこの曲を紹介します。

 

 

Babe I’m Gonna Leave You

by Led Zeppelin

1969年

 

レッド ツェッペリン

「Babe I’m Gonna Leave You」

 

 

 

Babe, baby, baby, I’m gonna leave you
I said baby, you know I’m gonna leave you
I’ll leave you when the summertime
Leave you when the summer comes a-rolling
Leave you when the summer comes along

 

愛しい人よ 私はあなたのもとを去るつもりです
愛しい人よ 知ってると思いますがあなたのもとを去るつもりです
私は夏が来たらあなたのもとを去るんです
夏の真っ只中に あなたから離れます
夏が過ぎてゆくなか あなたから離れます

 

 

この貴重な映像はデンマークラジオのスタジオライブで1969年のデビュー間もない頃のものです。

ファーストアルバムの曲を中心に演奏していますが、どれも素晴らしい完成度です。

ツェッペリンのベストライブのひとつだと思います。

 

「will」の否定形は「won’t」になります。

これを使った表題作をご紹介します。

 

 

Won’t Get Fooled Again

by The Who

written by Pete Townshend

1970年

 

ザ・フー

「無法の世界」

 

 

We won’t get fooled again

俺たちは再び騙されないぞ

 

イギリス ブリティッシュロックの雄 The Who の代表曲です。

もともとは「ライフハウス」という近未来のSFロックオペラの中の民衆が叫ぶワンシーンの1曲として用意されました。

あまりに壮大なスケールのため製作が途中で頓挫して、「Who’s Next」というアルバムに変わりましたが、それでも名曲としてライブでは必ず演奏されます。

 

2004年にザ・フーが初来日した時、私も大阪ドームまで見に行きました。

もちろんこの曲も演奏されました。

変わらぬ圧巻のステージ。

ライブ後、放心状態で帰ったのを覚えています。

 

 

さて、最後に「will」を使ったロックと言えば、これしかありません。

 

We Will Rock You

by Queen

written by Brian May

1977年

 

クィーン

「We Will Rock You」

 

クィーンと言えばやはりスタジアム級のライブが似合います。

1985年のライブエイドの映像が少しあります。

 

 

さて「will」の特集、いかがでしたでしょうか。

今回は奇しくも、イギリスのバンドだけでしかもビッグネームのバンドをご紹介しました。

 

いやぁ、ロックって本当にいいものですね。

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