こんな話  2025年6月4日|水曜日

伊豆大島 地層大切断面と三原山

初夏の週末、伊豆大島へ行ってきました。

 

熱海港から高速ジェット船で1時間。

本日は雨模様の中、少しの晴れ間を頼りに島に渡ります。

伊豆半島は静岡県ですが、伊豆諸島は東京都です。

伊豆諸島、小笠原諸島とつながる火山帯の一番北にある伊豆大島。

1986年の噴火では全島民が避難しました。

 

伊豆大島の港は2つ、岡田港と元町港。

日によって変わります。

今回は波が穏やかだったそうで元町港に。

上陸してすぐにコレです。

港からすぐのところのお店に吸い寄せられました。

島の名物「べっこう焼き」の焼きだんごです。

 

「べっこう焼き」とは大島名物の青唐辛子入りの醤油で焼いたものです。

ゲソやイカ焼きのべっこう焼きもありました。

味はピリ辛ですが、癖になるおいしさ。

島のお寿司屋さんには「べっこう寿司」もあり、漬けでいただきます。

今回の目的は2つ。

地層断面と三原山の火口見学です。

 

まずは小雨の降る中、地層断面の見学。

突如として現れる大迫力の断層面。

数百メートル続く断層面は見ごたえがあります。

ちょうど雨で断層面が湿っぽくなっており、普段見る色合いとは違って見えるようです。

通称バームクーヘンともよばれています。

こちらは「褶曲層」ではなく、もともと起伏のある土地に火山堆積物が詰まってできた層、だそうです。

きれいな断層面。

 

ご地層さまです!

 

 

島の南部の波浮港。

静かな港でした。

波浮港の近くにある筆島。

もともと伊豆大島より古い火山島だったのですが、新しく海からできた大島に飲み込まれて、いろいろあって現在の縦状の岩のようになっています。

対岸には大島のマグマの赤い跡がむき出しになって見えています。

三原山へ向かいます。

雨があがり山頂付近も見えます。あのへこんでいる部分にカルデラがあります。その中に三原山があります。

火口まで行くのにルートは2つあります。

実は日本唯一の「砂漠」があるのはここ三原山だけです。

三原山の東側の「裏砂漠」と呼ばれるところです。

 

今回は火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)がある、通称「表砂漠」ルートを歩いてみます。

 

 

途中、黒い大きなヘビが!!

と、思ったら

ゴムのホースでした。

 

島の随所に噴火の際の避難所があります。

 

表砂漠の入り口。

すでに黒い砂地。

所々に岩が転がっています。

こんなのがガンガン落ちてきたらひとたまりもありません。

ちょっとした火山弾もゴロゴロ。

これだけでも飛んで当たったら大けがです。

雨上がりで砂に足が取られます。

 

足跡が点々とありますが、人ではない跡もあります。

タヌキかキツネらしき動物も見かけました。

そしてウグイスが始終鳴いています。

とても日帰りでは三原山の火口付近までは到達できそうにありません。

今回はここまで。

帰りの船に乗り遅れそうです。

次の機会はぜひ三原山の火口、それに砂漠を制覇したいと思います。

熱海行きの船が離岸する際、島の人たちが手を振ってくれました。

 

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