こんな話  2024年5月13日|月曜日

北海道 昭和新山と有珠山をゆく

室蘭方面の国道を走っていると突如眼前に現れる「昭和新山」。

その唐突の登場に驚きます。

これがたった数日で隆起したとなると、当時の地元の人はさぞ驚いたことでしょう。

 

映画「未知との遭遇」にデビルズタワーというのが出てきますが、存在感はまさにそれです。

行ってみましょう。

 

1944年(昭和19年)に噴火。

標高398m。

当時、地元の郵便局長だった三松正夫氏が噴火の様子を克明に記録。

後に、周辺一帯を私費で買い取り私有地にしました。

理科の教科書には、このような激しい噴火でマグマが粘り強いタイプの火山の色は白っぽいと説明されています。

確かに平成になって噴火した雲仙・普賢岳は白っぽいのですが、ここ昭和新山は白に赤味がさしています。

これは高温のため表面の土が焼かれ、レンガのような色になったからだと言われています。

決して教科書通りの色ではないのです。

ここからお隣の有珠山に登ります。

ロープウェイも出ています。

有珠山の頂に着くと昭和新山が眼下に見えます。

売店が一軒あり、ハンバーガーや飲み物が楽しめます。

寝そべるくらいの大きな椅子がいくつもあって、景色とともにくつろげます。

昭和新山の全貌です。

そこから歩いて有珠山の火口付近まで歩いていくことにします。

有珠山は標高733m、2000年(平成12年)に噴火をしましたが、こちらは教科書通り全体が白っぽいです。

噴火口です。

噴火の痕が生々しいです。

周りは草木が生えていません。

 

ここから遠く室蘭の岬や振り向くと洞爺湖が見られます。

大地はあくまで静かで、雲の影がゆったり流れます。

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