本の紹介  2019年1月11日|金曜日

『吉田松陰「孫子評註」を読む』

探し求めていたものが、ついに出ました!

2018年12月28日出版。

なんとなんと!

長州藩兵学者 吉田松陰 先生の『孫子』の講義の実況中継。

教養堂の棚からひとつかみ、今回はこちら。

 

 

「吉田松陰 『孫子評註』を読む 日本「兵学研究」の集大成」

森田吉彦 著 PHP新書

 

江戸時代末期、長州藩、今の山口県萩市にありました小さな塾から、明治維新を担う逸材、俊英が綺羅、星のごとく出ました。

その塾こそ松下村塾。

 

この本は、松下村塾の塾長、吉田松陰先生が、自らの集大成として門下生に説いた、中国古典の兵法書の決定版「孫子」の講義録です。

先生の膨大な古典の素養をベースにして「孫子」を語りつくした講義を、現代の一般読者に分かりやすく解説してあります。

 

しかも、塾生たちが、この講義をもとにその後どのように具体化して行動していったのかということも、本書は言及しています。

 

例えば、久坂玄瑞が取った、蛤御門の変の前の、孫子をもとにした行動原理。

高杉晋作による、長幕戦争時の九州諸大名の分断工作や、長州藩内の俗論派との海戦での奇襲攻撃の戦術。

これらが「孫子」のどこに求められているかが分かる、感涙物の本です。

 

本書は一読しただけでは全く歯が立ちません。

吉田松陰先生の底知れぬ教養を堪能できるとともに、「孫子」の解釈を読み解くうえでも、何回読んでも飽き足らない本です。

 

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