勉強の話  2018年9月25日|火曜日

「いただきます」を英語で外国人に説明してみる

「いただきます」を説明すると?

ご飯を食べる時、「いただきます」と言って食べ始めるのが、日本人の習慣とされています。

これも諸説あって、ずっと行われてきたものではないとも言われています。

 

この日本の習慣を外国人に英語で説明するとなると、どうでしょうか。

外国人は手を合わせる行為まで含めると、つまり合掌というのは、仏教から来ていると思うかもしれません。

お寺で修行をしているのならば、食事の作法にも仏教的な意味合いが生じるかもしれませんが、普段の生活では、もはや厳格な宗教的な意味合いはないものと思われます。

 

とりあえず「謙譲表現」では誰、何に対して謙譲しているのか。

「いただく」という日本語は敬語の中の「謙譲語」になります。

つまり自分を謙譲する、へりくだっているわけです。

それでは誰・何に対して謙譲しているのか。

 

ごはんを作ってくれた人にでしょうか。

ごはんの原料となるお米や野菜を生産したり採ったりした人にでしょうか。

そもそも食物に対してか、さらには魚や動物など生き物の命の尊さに対してでしょうか。

人が生きる為に生き物を殺生せざるを得ない状況に対してでしょうか。

いろいろな意味合いがあるのでしょう。

特定することはできないかもしれません。

 

日本人の宗教観にまで深く入る。

ごはんのもとになるものを生み出してくれたもの、つまり大地や自然に対しての感謝の意味もあるのだと思います。

これは「神様」に対してと言えるかもしれません。

ただし、安易に「神」というと、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教の一神教の「神」と外国人は捉えるかもしれません。

中国のように「天」というのも少し違う気がするのです。日本の気候に合わない感じがします。

 

日本では森羅万象いたるところに「八百万(やおよろず)の神々」がおわします。

ここはやはり「五穀豊穣の神々」となりますか。

英語でこの概念を伝えるのは、いささか難しいですね。

 

ということで、『日本人はいつも食事をする時、「大地の恵み」に感謝する意味を持たせている』と伝えるのが妥当になる感じでしょうか。

まだまだ色々な説明の仕方がある気がします。

 

さて、こうしてみると「いただきます」の一言でも、四苦八苦します。

これはもはや「英語力」というより、国語、歴史、文化、などの素養が必要であって、そこまで思考した後(この時の思考言語は母国語である日本語になると思われる)、最後のアンカーとして「英語力」が登場するということになります。

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