勉強の話  2018年11月11日|日曜日

教養堂のこだわり資料③ 『踏絵』

今回は『踏絵』ですね。

 

-はい。江戸時代では禁教令によってキリスト教が禁止になったのですが、キリスト教徒を弾圧するために「絵踏」を行いました。その時に使用されたのが「踏絵」で、キリスト像やマリア像が使われました。平戸に「平戸切支丹資料館」を訪れた時にそこで購入しました。

 

2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」ということで世界文化遺産に登録されましたね。

 

 -そうです。熊本県の天草地方、長崎県の長崎市をはじめ平戸市、黒島、五島列島などにひろがるカトリック教会はたくさんあり、どれもが風光明媚な場所にあって信徒たちの強い信仰を今に伝えています。

 

明治にキリスト教が解禁されてから、宣教師や地元の信徒によって建てられた教会がいくつもあるのですね。

 

 -「世界遺産」に登録されたことで観光地化されていくと思いますが、教会施設や地元の集落が多いので、訪れる側も節度を持って訪れることが求められるでしょうね。教会は今も地元の方の信仰の場所ですから。

天草の崎津を訪れた時、トンネルを抜けると崎津の港が広がる光景が目に飛び込みます。その真ん中に崎津教会が現れるのですが、神々しいです。

 

こちらの『踏絵』はマリア像ですね。

 

 -はい。「踏絵」については様々ありますが、代表的なものにしました。こちらは板に金属加工したものです。

江戸時代のキリシタン弾圧については、授業や解説をする際は慎重に話すことにしています。宗教弾圧という歴史を扱うには注意を払うべきだと思うからです。

そして、弾圧された後にも信仰を守り続け、明治時代になって、ようやくいくつものカトリック教会が宣教師と信者の尽力によって建てられました。

天草の崎津は、実際に江戸時代に「絵踏」が行われた場所ですが、昭和の初めハルブ神父によって、その場所に教会が建てられました。

弾圧の象徴の場所をあえて選んだのです。

 

「絵踏」を題材にした文学作品がありましたね。

 

 -遠藤周作の『沈黙』ですね。私がヨーロッパを旅行した時に、街の本屋に入って日本関係の本はないか探したことがあるのですが、真っ先にこの『沈黙』がありました。海外ではすごく知られた作品だと思います。

2016年にその原作をもとにマーティン・スコセッシ監督が『沈黙-サイレンス』という映画を撮りました。

この映画を見ると、江戸時代のキリシタン弾圧の様子がすごく分かります。

 

 

 

 

 

 

天草 崎津教会

 

 

 

平戸 宝亀教会

 

 

 

平戸 田平教会  正面

 

 

平戸 田平教会

 

 

 

平戸 紐差教会

 

 

生月島 山田教会

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