塾の日記 2025年11月13日|木曜日
20251113 南部鉄器と松尾芭蕉
2025年11月13日(木)
曇
ここ数年来、鉄瓶を探し求めていた。
鉄瓶といえば南部鉄器。
大量生産品のものはよく出回っているが手作りのものとなると品薄である。
実際、岩手県の生産地工房のホームページ通販サイトは軒並み「SOLD OUT」の文字。
手作りだからなかなか市場に出回らない。
現地で直接購入するよりも各地の東北物産展で初日に行けば入手できる確率が高い。
そこで名古屋の東北物産展でようやく入手できた。

生産者の方が直に店頭に立たれていて説明もいただいた。
岩手県奥州市水沢江刺のお店で、今や世界のオオタニの出身地である。
私にとっては、大滝詠一ゆかりの地。
今度、地理の授業で東北をやるので、伝統的工芸品で登板する予定だ。
可能なら塾生みんなに白湯を賞味してもらいたい。
ついでに温まってほしい。
これで湯を沸かすと水が滑らかになる。
鉄分が溶けて貧血にも良いらしい。
長年使い続ければ、鉄瓶が育っていき、ますます美味しくなるとのこと。
東北といえば、国語の授業で中3生に「おくのほそ道」を解説。
今年の授業はまた違ったものになった。
ひとことで言えば、時空の旅というものを伝えられた気がした。
もはや芭蕉にとって現世(元禄の世の当時)は何ら執着はなく、歴史時間の中にこそ自分の芸術的境地を求める旅へ出た心境を伝えられたと思う。もちろん一つの側面にしか過ぎないが。
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