塾の日記 2018年2月15日|木曜日
教養堂開塾 勉強に向く音響空間の追求
Ⅰ
教養堂では、微かに音楽を流すことにしています。
ただ勉強の邪魔にならないような音量に絞っています。
この「微かな」の音量が意外と調整が難しいです。
この音量を調整する時、私は一瞬DJになります。
微かに流すだけでも、確かに教室の空気が違う、と思います。
教養堂の室内の空気感は、それだけで自然と勉強に向く効果が出せます。
もちろん、音楽だけではありません。香り、湿度、暗黙のマナー等、学習空間の最適解を追求します。
この空気感はなかなかご家庭では出せないと思います。
流す音楽は、現在バッハのローテーション。
特にバッハの「G線上のアリア」だけを集めた作品集。
ピアノからはじまり、パイプオルガン、チェンバロ、チェロ、フルート、ハープ、木管、ジャズ風、弦楽四重奏などアレンジを変えたものを集めた音楽集。
この曲が大変効果的に使われている映画が「セブン」。
主演が定年間近の老刑事役のモーガン・フリーマンと正義感あふれる若き刑事役のブラッド・ピット。
『セブン』 1996年 米映画
モーガン・フリーマンはある週末の夜にまだ見ぬ犯人の実像に迫るために、図書館へ調べものをするために行きます。
そこでかかるのが「G線上のアリア」。
夜の静かな図書館に荘厳に響き渡ります。
その図書館がこれまた木造の伝統的な造りをしており、各テーブルに「バンカーズライト」の緑色が印象的です。
Ⅱ
老刑事と正義感にはやる若い刑事役の対比は、映画の古典的な手法です。
1997年「踊る大捜査線」 いかりや長介 VS.織田裕二
↓
1995年「セブン」モーガン・フリーマン VS. ブラッド・ピット
↓
1987年「アンタッチャブル」ショーン・コネリー VS. ケビン・コスナー
↓
1949年「野良犬」志村喬 VS. 三船敏郎
一周回ってクロサワ映画に行きつきます。
余談ですが、春に国語の読解問題の解説をする予定ですが、こんな感じの構造的視点で解説しようと考えています。
お問い合わせ
お電話
0587‐74‐78990587‐74‐7899
メール
info@kyoyodo.com