塾の日記  2018年1月29日|月曜日

教養堂前夜 江南の北野天神社にお参りする。

菅原道真公をおまつりしている江南市の「北野天神社」にお参りに行ってまいりました。こちらは学問の神様として尾張地方では有名な神社です。

教養堂がいよいよ開塾しますので、道真公にご報告を兼ねて、おはらいを受けました。

この冬一番の寒い日でしたが、逆に身が引き締まる気持ちになりました。

 

神社にお参りに行こうと自然と足が向いたのは不思議です。

まだ10代の頃は、こんな気持ち全くありませんでした。

あらゆる事にまずは距離を置いて、自分が納得してから受け入れようという懐疑的な屈折した青年期。

自分の感覚で一つ一つ受け入れていこうと、伝統的なもの常識的なものを一旦リセットしようと思っていました。

 

20代の頃、初めて塾の責任者として受験を迎えた年、あれは非常に厳しい入試の年でしたが、受け持ちの子たちの1月の模試の成績結果を見た後、思わず校舎近くの神社に行って手を合わせました。

「困ったときの神頼み」だったかもしれません。

気持ちを落ち着かせたかったのかもしれません。

 

いつもより、手を合わせる力が入って、しばし目を閉じて担当していた子たち全員の名前を心につぶやきました。

少し気が晴れ、校舎に戻ろうとした時。

境内の横に絵馬がたくさん下がっていました。

何気なくそれらの絵馬を眺めると、今、念じたばかりの子たちのまさにその子たちの絵馬がいくつか目に入りました。

地元の神社なのでここにお願いをしていたのです。

入試までの残りの日々悔いのないように自分の全精力を捧げようと誓いました。

 

月日は流れ、今こうして自然な気持ちのまま、江南の神社にお参りにきました。

 

私がいた間にも、続々と受験生とそのご家族の方がお参りにいらっしゃっていました。

知らないご家族ではありますが、心の中で応援しました。

時代は変わりますが、人の心持ちというのは変わらないのだと思います。

 

東風吹かば
匂いおこせよ
梅の花

 

この道真公の歌は、いつも受験シーズンが大詰めの2月初頭のイメージと重なります。

私の中では受験直前期のイメージは、この歌と夜遅く南中するオリオン座でしょうか。

 

神社の方にお話を伺うと、節分までには、梅のつぼみが開くそうですが、今年はまだ寒いせいか遅くなるのでは、ということでした。

梅の花が咲くとメジロがついばみに来るそうです。

その頃にはウグイスが鳴くそうです。

 

 

さて、開塾まであと4日となりました。

 

The darkest hour is just before the dawn.

〝夜明け前が一番暗い〟  

            ことわざより。

 

これまで開塾までの日々をつづってまいりました「教養堂前夜」シリーズもあとわずかとなりました。

ちなみに教養堂のブログのアクセス数がここに来てかなり伸びました。

ご覧いただいている方ありがとうございます。

 

KEYWORDS

お問い合わせ

top