こんな話 2025年5月29日|木曜日
アラブ首長国連邦 アブダビとドバイ そして砂漠で気球に乗ってみた
2025年5月 エジプトから帰国する際に、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに寄りました。
エジプトよりも気温は高く、5月初旬で昼の最高気温が39℃。
ただしエジプトと同じく乾燥しておりカラッとした気候なので、日本のような湿気は感じませんでした。
アブダビは日本以上にきれいな街並みでした。
道もきれいに整備されて、整然とした街並み。
看板や電線は極力なく、しっかりインフラが整備されているようでした。
もともとは遊牧民の砂漠の国だったので、街並みもここ数十年足らずの発展です。
オイルマネーのおかげか、どこへ行っても豪華すぎる建物には驚きました。
ただ日本でおなじみのウォシュレット付きのトイレだけはどこへ行ってもありませんでした。
シェイク・ザイード・グランド・モスク
夕方になると、アザーンという礼拝を呼びかける朗誦が流れます。
これがなかなか耳に心地よかったです。
全く雨が降らないせいか、夕日が毎日きれいでした。
砂漠で舞う砂塵の反射で、青紫色になったりピンクがかった色になることもありました。
暑い昼が終わり、夕方すこし涼しくなるので気持ちいいです。
アラビアで一番のおすすめの時刻は夕暮れのような気がします。
アラビック・コーヒー(カフワ・アラビーヤ)はコーヒー豆を煎って煮出したものにカルダモン(香辛料)を混ぜたものですが、私は美味しくいただきました。
お茶のような感覚で飲めました。
もともと、遊牧民ベドウィンの飲み物だったそうです。
シェイク・ザイード・グランド・モスクは最大級のモスクということでアブダビの観光名所になっています。
5回の礼拝の時刻を告げる時計が興味深いです。
中心に年月日がありますが、上が西暦で下がイスラム暦(ヒジュラ暦)で1446年11月8日とあります。
モスクへの入場にはドレスコードが厳格に示してありました。
男性は短パン・サンダルは禁止。半袖まではOK。
女性は長袖、くるぶしまで覆う服装で、髪をしっかり覆う「ヒジャブ」も必須でした。
そのため、女性は入口前でイスラム教の服装をレンタルできます。
アブダビ・ルーブル美術館も訪れました。
同時代の世界各国の美術品を併記して展示するなど、工夫を凝らした展示が良かったです。
例えば、日本の戦国時代の武士の甲冑一式を展示しつつ、同じ部屋にヨーロッパの中世の騎士の甲冑を同時に展示しているところなど、面白いです。
アブダビからドバイへは車で90分~120分。
5車線くらいの道をただひたすら走りました。
こちらは、世界で一番高いビル ブルジュ・ハリファ。
ドバイは大都会で近代的な都市。
どことなく幕張やお台場を思わせました。
アブダビの方が静かで、緑も多いです。
いつになるか未定ですが、中東初のディズニーランドが開園を予定されているということです。
世界的な観光都市として今後はアブダビが注目されていきそうです。
都市部を出ると広大な砂漠が広がっています。
ここで熱気球に乗りました。
20人乗りのゴンドラ。
さすがに最初は怖かったですが、慣れてみると快適です。
とにかく風が気持ち良いです。
バーナーで炊けば、スゥーと上がります。
一番高い所で10,000メートルまで。
気球は本当に静かな乗り物です。
高度が低くなるとバーナーで火を焚けばすぐ上がります。
日の出を見るために朝4時から乗りました。
一日の始まり。
砂漠は本当に静かですね。
気球から2頭の白い動物が走っていくのが見えました。
アラビアン・オリックス
アラビア半島周辺にしか生息していなく、今では絶滅危惧種。
角が長く独特な形状をしており、伝説のユニコーンのモデルになったといわれる動物です。
カタール航空のロゴにもなっています。
アラブ首長国連邦では生粋のアラビア人は人口の10%くらいらしいです。
いろんな国の人が働きに来ていて、外国人労働者なくして成り立たない社会のようです。
すべて英語が通じました。
私が旅行中に出会った人は圧倒的にパキスタン人が多かったです。
同じムスリムで働きやすいのかもしれません。
またドバイのタクシーの運転手はエチオピア人でした。
とても気さくな人で、日本とエチオピアの話など盛り上がりました。
今でも「裸足のアベベ」(ローマ五輪’60 東京五輪’64 マラソン金メダル)は母国の英雄だそうです。
アフリカで唯一、独立を保った国というのが誇りだと彼は話していました。
今回の旅を通して、イスラム文化というものがとてもよく分かりました。
少し大きいモールや空港には必ず男女別の礼拝所が設けられていました。
アラブ首長国連邦はエジプトよりも厳格にイスラム教の戒律が守られていました。
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