勉強の話  2020年6月21日|日曜日

中2に聴かせたい! ロックで学ぶ英語の「比較」この5曲

中学2年生の英語文法で習う「比較」表現を使ったロックをご紹介しましょう。

いつものことながら、翻訳は私で、ほぼ直訳です。

 

 

まずは、フォークとロックの神様、ボブ・ディラン先生の登場。

 

名盤アルバム 『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』からの「マイバックページ」

 

My Back Pages  by Bob Dylan  1964

 

Ah,but I was so much older then,
I’m younger than that now.

 

ああ、だけどあの頃俺はもっと年を取っていたけれど、今はその時よりも若いのさ。

 

 

比較級とそれを強める「much」も入っています。

そして、現在形と過去形、then と now の対比。

接続詞 but も入る、中2文法のお手本のような歌。

 

この曲は、ボブ・ディラン版のオリジナルのフォーク調も良いのですが、何といってもフォーク・ロックでアップテンポに編曲された、ザ・バーズ版が素晴らしいです。

12弦のリッケンバッカーと真空管アンプからリヴァーブされたとろけるようなギターの音色が聴こえます。

 

My Back Pages covered by The Byrds

 

そして日本のロックバンド、真心ブラザーズによってカバーされた日本語版もアレンジが素晴らしいです。

 

My Back Pages Bob Dyran オリジナル版

 

My Back Pages The Byrds ザ・バーズ版

 

My Back Pages 真心ブラザーズ 日本語カバー版

 

 

 

ディランの曲で比較表現が使われているものが、もう一曲。

1967年発表『ブロンド・オン・ブロンド』から。

 

One of Us Must Know (Sooner or Later)  by Bob Dyran

 

Sooner or later, one of us must know.

遅かれ早かれ、僕たちの一人が知ることになるだろう。

 

 

 

ディランは、プロテストソング(政治風刺歌)として有名ですが、実はこの曲のような失恋ソングに隠れた名曲が多いです。

この種の曲には、ディランには珍しく、詩が分かりやすいです。

「Don’t think twice, it’s all right. (くよくよするなよ)」など。

 

いずれにせよ、中2ぐらいからボブ・ディランにハマるとなかなか面白いと思います。

 

このアルバムは2枚組で、それまでフォークギター1本で歌ってきたディランが、エレキギターに持ち替えロック化した後、満を持して発表した作品です。

 

 

日本語では「遅かれ早かれ」と言いますが、

英語では「sooner or later (早かれ遅かれ)」の語順になるのが面白いですね。

どちらにせよ、「いつかは」というような意味になります。

 

また、助動詞「must」や、「one of us」などの表現も中2の英語には欠かせません。

One of Us Must Know (Soone or Later)  Bob Dylan  

 

 

 

次は、私が大好きなイギリスのロックバンド、The Who ザ・フーの隠れた名曲「ドッグズ」。

こちら、本当に隠れた名曲で、アルバムにはどこも収められておらず、中古のシングル盤を探すか、高価なコンプリートアルバムを探すしか出会えない曲です。

 

1965年のデビューアルバム『マイジェネレーション』

 

フーは、デビューから1967年までがいわゆるポップ期にあたり、モッズ、R&B、サイケデリックへと変化し、やがて1969年ロックオペラ「Tommy」を発表し、一躍世界的なアートロックバンドに変貌します。

 

その前夜の1968年に発表された、ロンドンのイーストエンドの下町雰囲気のある、コックニー訛りのポップソングです。

 

Dogs by The Who 1968

 

There was nothing in my life bigger than beer.

俺の人生でビールより偉大なものなんてなかったぜ

 

 

イギリスの労働者階級の風景、土曜の夜のドッグレースやミートパイなどが出てきます。

 

中2では、「 There is / There are 」、「 something / anything / nothing 」などの表現も習いますので、一粒で三度おいしいロックフレーズです。

 

Dogs The Who 

 

 

 

1980年代のイギリスのロックは、1970年代後半のパンク・ニューウェーブ旋風がおさまり、やがて来る新しいオルタナティブ・ロックムーブメント(シューゲイザーやマッドチェスター、ブリットポップ)の狭間に位置します。

 

ここではそんな80年代、イギリス北部のマンチェスター出身、The Smithの1986年のアルバム『The Queen Is Dead』から、マザーグースのような不思議な曲をご紹介します。

 

 

Some Girls Are Bigger Than Others  by The Smith 1986

 

Some girls are bigger than others.

ある女の子たちは他の女の子たちよりも大きい。


Some girls’ mothers are bigger than other girls’ mothers.
ある女の子たちの母親たちは他の女の子たちの母親たちよりも大きい。

 

 

ザ・スミスのボーカルでソングライターのモリッシーのトリッキーぶりがうかがえる歌詞です。

 

girls are – mothers are – bigger – others などの韻の連続。

some と other の対比。

そしてsome girls と others の使い方。

 

また発音の練習にも最適です。

2語以上の単語が連なるときの音声変化、「リンキング」や「アシミレーション」のとても良い練習になります。 

 

Some Girls Are Bigger Than Others The Smith

 

 

 

比較の不規則変化、good/well – better – the best の練習から、

ザ・ビートルズの名盤 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から、ポール・マッカートニーのナンバー。

 

 

 

Getting Better by The Beatles 1967

 

It’s getting better all the time.

いつだって良くなってきている。

I’ve got to admit  it’s getting better.

良くなってきていることを認めなければならないね。

 

I have to admit  it’s getting better.

良くなってきていることを認めなければならないね。

 

A little better all the time.

いつだってちょっと良くなってきている。

 

Getting better all the time.

いつだって良くなってきている。

 

Better Better Better

ええじゃないか、ええじゃないか、ヨイヨイヨイヨイ。

 

 

It’s getting ~の表現や、I have to ~などの表現もおさえておきたいですね。

 

Getting Better The Beatles

 

 

 

次回は、「現在完了を学ぶならこの5曲」をお送りします。

 

 

【ロックで学ぶ英語シリーズ】

新中1に聴かせたい!はじめてのビートルズ TOP5

KEYWORDS

お問い合わせ

top