勉強の話  2018年7月7日|土曜日

教養堂の中学生コース⑤ テストが終わったら行う『テストの感想戦』

テストの感想戦

定期テストが終われば、返却された解答用紙を一人ひとりと一緒に検討することにしています。

これは教養堂の中学生コースの中でも重要な時間帯だと思っています。

私はこれを「テストの感想戦」と呼んでいます。

 

将棋では対局が終わると、勝っても負けてもお互いもう一度振り返るための「感想戦」を行います。

これが棋士のさらなる技術の向上につながるのです。

時には何時間でも、ここはこうだった、ああだったと言ってお互い対局同様真剣に振り返ります。

 

教養堂でも精魂込めて準備して受けたテストの結果を、もう一度振り返ることを大切にしたいです。

テストの「感想戦」は、極上の勉強のヒントが詰まっています。

この時ばかりは、普段よりもテンションが高いです。

 

おぉ!コレバッチリ!

なぬ?ここ、惜しい!

コレはよく解けた!ナイスセーブ。

 

など、ワールドカップの各国代表監督のように喜怒哀楽を出します。

 

惜しいミス、例えば記号の書き間違いや写し間違いは、ゴールポストに当たって跳ね返された時のように悔しいです。

厳しい採点基準で減点されている時は、サッカーの主審に猛烈に抗議する監督の気持ちがすごく分かります。

逆によくぞ解けた、ノーミスだった、という時はまさにガッツポーズです。

 

ここでは私が注目するポイントを列挙します。

 

【テストの感想戦 着眼ポイント】

Ⅰできた問題

  Ⅰ-Ⅰ テスト前にもできていた。

  Ⅰ-Ⅱ テスト前には不安な所だった。

  Ⅰ-Ⅱ-Ⅰ テスト前に自分で練習していた。

  Ⅰ-Ⅱ-Ⅰ-Ⅰ 教科書からの出題。

  Ⅰ-Ⅱ-Ⅰ-Ⅱ サブテキストからの出題。

  Ⅰ-Ⅱ-Ⅰ-Ⅲ 学校の授業中に触れた内容からの出題。

  Ⅰ-Ⅱ-Ⅰ-Ⅳ 塾の教材から見たことがある問題。

  Ⅰ-Ⅱ-Ⅱ テスト前に質問をしたり解説を受けていた。

  Ⅰ-Ⅲ テスト前にはやっていなかったが、当日できた。

 

Ⅱ できなかった問題

  Ⅱ-Ⅰ テスト前にはできていた。

  Ⅱ-Ⅰ-Ⅰ 制限時間オーバーでできなかった。

  Ⅱ-Ⅰ-Ⅱ テスト前に質問をしたり解説を受けたりしており、できるようになっていたが、当日はできなかった。

  Ⅱ-Ⅱ テスト前にもできなかった。

  Ⅱ-Ⅱ-Ⅰ テスト前に見たことはあったが、できるようにはしていなかった。

  Ⅱ-Ⅱ-Ⅱ テスト前に練習はしていたが、結局できないまま当日を迎えた。

  Ⅱ-Ⅲ 教科書、ワークには載っていないが、学校の授業中に触れた内容。

  Ⅱ-Ⅳ 漢字ミス・表記ミス等。

  Ⅱ-Ⅴ 採点基準による失点。

 

Ⅲ 全く見たことも練習したこともなく歯が立たなかった問題

  Ⅲ-Ⅰ テスト中には全くできなかったが、今振り返るとできたかもしれない。

  Ⅲ-Ⅱ 教科書、ワークなどの既習事項で構成すればできないことはない。

  Ⅲ-Ⅲ 全くできる気がしない、または100点防止問題のようなもの。

 

Ⅳ 記述式問題の確認

 Ⅳ-Ⅰ 書けた。

 Ⅳ-Ⅰ-Ⅰ 完璧に書けた。

 Ⅳ-Ⅰ-Ⅱ 一部書けた 部分点は取れた。 

 Ⅳ-Ⅱ 書けなかった。

 Ⅳ-Ⅱ-Ⅰ テスト前に触れたことはあった。

 Ⅳ-Ⅱ-Ⅱ テスト前にチェックしていなかった。

 

Ⅴ 出題の出典確認

 Ⅴ-Ⅰ 教科書問題。

 Ⅴ-Ⅱ 学校のサブテキスト。

 Ⅴ-Ⅲ 授業プリント。

 Ⅴ-Ⅳ オリジナルではあるが、Ⅰ~Ⅲのもので解答できる内容。

 Ⅴ-Ⅴ 塾の教材から。

 Ⅴ-Ⅵ 試験範囲内ではあるものの、チャレンジ的な内容を含む。

 

これらを詳細に詰めて本人と話し合っていく中で、次の改善策がおおよそ見えてくるわけです。

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