勉強の話  2018年6月21日|木曜日

教養堂のこだわり指導ポイント③ 見る・視る・診る・観る

集中して解く時間帯

教養堂の授業時間の中で、圧倒的に多くの時間を割いているのが演習時間です。

ですから、集中してもくもくと問題を解く時間がずっと続くこともあります。

これは外の方が見学されていたとしたら、かなり地味な時間帯です。

それが何時間も続くことになります。

うんうんうなって思考したり、難しい問題を精一杯解こうとする時間というのは、十代の時こそ必要だと思います。

 

見る時間帯

塾生が問題に取り組んでいたり、何かを覚えようとしている時、指導する側は何をしているかと言いますと、ずっと学習中の様子を見ています。

どんな表情で問題を解いているのか、手の動きはどうか、姿勢はどうか。

さらに、呼吸の具合を見ています。

息の使い方で、その日のその子の状態が感覚で分かります。

 

「みる」という漢字でも、表題にある通り、いろんな漢字があります。

そのどれもが当てはまります。

 

問題を解いていたり、一生懸命覚えようとしている塾生を見ていると、本当にこの塾開いて良かったな、と思います。

 

質問対応をしながら、全塾生の動きを俯瞰して見ています。

その子の癖や、取り組み方は、十人十色。

 

息を合わせて

とにかく、見て、視て、診ながら、観る。

その中でその子にとっての的確なアドバイスや指導法というものが自然とわき起こります。

「息を合わせる」という言葉があります。

指導やアドバイスをする時、「息」が合っていないと言葉はむなしく流れます。

息を合わせる、つまりお互いの呼吸のリズムを合わせていくと、言葉が肚に落ちるわけです。

 

このような息が合う時間を待つというのは、指導する側としても忍耐力が必要です。

特に、多感な小学生高学年から中学生、高校生に息を合わせるのは、日々の観察が欠かせません。

そういう忍耐の時間も私は楽しむようにしています。

その子に届く言葉、そういう言葉こそ指導者の口、いや肺から吐くに値する言葉となるからです。

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