勉強の話  2018年3月28日|水曜日

YouTubeも使い方しだいで

資料問題に欠かせない動画

 

春期講習では核となる英語・数学・国語を中心に進めていますが、特別授業に理科・社会も入ります。

理科・社会は教科書内容からの問題演習もあるのですが、動画もフル活用しています。

 

歴史では資料問題は欠かせません。

国宝級の文化財は必ず画像で確認したいところです。

 

YouTube の動画ではかなり貴重なものがあります。

使い方次第では大変な勉強ツールになります。

知識が立体的になり、自然と覚えられたり、感覚で分かるようになります。

 

例えば明治時代に大活躍した川上音二郎の「オッペケペー節」などもすぐ聴くことができます。

音源としては音二郎のものではないのですが、日本人初のレコード吹き込みの貴重な音源がUPされています。

YouTubeがない頃は授業で自演するしかありませんでした。

 

 

ここからは少々余談になりますが…。

明治時代の自由民権運動とともに発展した「演歌」も手軽にチェックできます。何とも手軽な時代になったものです。

現在の「演歌」はいわゆる「艶歌」または「怨歌」といわれる艶っぽい歌で、それとはまったく別で、もともとは「演説する歌」から発展しました。

つまり演説会などで政府批判をするとすぐ警察が取り締まってきますので、歌にしてユーモアを入れて歌われたのが「演歌」なのです。

 

最初は、壮士節と言って講談のようにハリセンを叩いて調子を整えていました。

大正期になるとよりポップなバイオリンを弾いて歌う「バイオリン演歌」になります。

ちなみに同時期のフランスのパリで流行したのがアコーディオン弾きによるシャンソンでした。

 

大正時代で流行ったのが「東京節」や「復興節」です。

「東京節」はアメリカ南北戦争の頃に北軍が進軍する時に歌った「ジョージア行進曲」の替え歌で、東京の名所を紹介していく歌です。ちなみに明治からの文部省唱歌や童謡の多くは外国の音楽を借りています。国歌の「君が代」も外国の行進曲をもとに作られています。

「復興節」は関東大震災の被災の時に歌われた歌です。底抜けの明るさが印象的です。この歌を聞くと、庶民の大震災にも負けないたくましさを肌で感じることができます。

 

そうした歴史的音源などをすぐ体感できるという点で動画の威力は大きいです。

これは理科などにも言えることです。

 

 

そんな明治、大正の「演歌」も昭和初期にレコードが普及すると衰退します。

ここで演歌師は街から徐々に消えるのですが、これなども生しかない演奏からレコード、レコードもSP盤からLP盤へ、モノラルからステレオへ、カセット、CD、MDそして現在のようなネットからの音源というような栄枯盛衰が分かります。

 

次にいわゆる「演歌」が復活したのが、1960年代末から70年代初頭のフォークブームでした。

この頃から活躍した高田渡がアメリカンフォークとは別のオリジナルを探してたどり着いたのが大正演歌でした。

高田渡もフォークブームの中でこれらの音楽を復活させて歌っています。それを引き継いだのがなぎら健壱です。

なぎら健壱さんの功績は非常に高いです。まさに庶民の音楽=POPの貴重な音源を後世に残す仕事をされています。

 

「東京節」最後のバイオリン演歌師 桜井敏雄 と なぎら健壱 による 貴重な動画

 

 

KEYWORDS

お問い合わせ

top