勉強の話  2017年12月7日|木曜日

教養堂の特色⑤ 子どもたちに最も必要な「モチベーション」とは?

近未来の学力格差

親世代の経済格差によって学力格差が生じる、そして子の世代に貧困が引き継がれるという言説があります。大事な問題です。では、だからどうすればいいのか、という議論にはなかなか至りません。それよりも現代から近未来に思考をめぐらせばヒントが出てきます。

 

現在インターネット利用率は中高生でいえば80%を超えます。(内閣府調べ)

高校生のスマホは90%以上です。

もはやだれでも簡単に世界のリアルタイムの最新情報と膨大な情報を瞬時にアクセスできるのです。

このような時代ではその気になれば、どんどん勉強ができる時代です。

分からないことも瞬時にネットが教えてくれます。世界の知の最先端をどんな人でもアクセスできるのです。そもそもネット社会というものは勉強と親和性が高いのです。

 

このような時代は、万人にチャンスが広がっていると考えた方が良いのです。この場合の万人というのは世界中の人々を指すので、もちろん発展途上国の人にも最貧国といわれる国の人にもチャンスがあるということです。

100年前まで自由に勉強ができたのは、日本でも人口の数%の特権階級の人たちでした。でも、今は誰でもどんどん知識を吸収して生きる知恵に変えることができるのです。

 

経済格差の前にモチベーション格差。

経済格差よりもおそれなければいけないのは、「モチベーション格差」です。

「モチベーション」は「やる気」とか「動機付け」という意味になりますが、こういう前向きな力がないと、どんなに環境がそろったところで生かしきれません。

この「モチベーション」を高く持つにはどうすれば良いのか?

私はこれこそが、勉強=好き、知的好奇心、というこれまでお伝えしてきたことだと考えます。学びを遊びと同じように考え、内面から沸き起こってくる、知りたいという欲求が大切なのです。

 

これから必要とされる力とは?

大切なことは、AI、ロボットにはできない領域の分野を伸ばしたり、AI、ロボットを活用するマネージメント能力をつけることだと思います。

既成概念の枠組みを把握してそれを突破する力、創造力、柔軟性です。

これらの力は、従来の教育で学ぶことに限界があります。

「ここからここまで勉強しておけば良い」という教育ではなく、無制限に学び続ける力が求められます。

それには、学びが楽しくなる、知的好奇心を育てることが最も大切なのです。

モチベーションがあればどこまでも学び続けられます。確実な事が分からない時代でもたくましく生きていけるのです。

 

教養堂ではこれらの力を養うための指導方針を立てています。

 

・豊富な資料 → 図解、数種類の辞典、図鑑、語源辞典、一次資料(実物など)に当たる、ネットでの検索では一次情報を保有している所にアクセスなど。

・教養型授業 → 5教科の縦割りではなく、横断型の総合授業。

・概念把握力 → ある事象に対する概念説明の練習。

・立体的思考 → 多面的な捉え方の練習。

・雑学の習得 → 知的好奇心を育む自習。

 

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