塾の日記  2020年7月22日|水曜日

夏期講習2020 #2 塾長、腱鞘炎に。体を張って教えています。

発生

左手首が悲鳴をあげています。

どうもやってしまったようで、これが腱鞘炎というものなのですね。

 

手の曲げ方が悪いと、激痛が走ります。

まるでゴルゴ13に撃たれたかのよう。

 

ズキューーーンンン。

 

 

 

これが、予測不可能。

 

コップを置いたときのちょっとした手の角度で、ズキューン。

顔を洗ってタオルを手に取った時に、ズキューン。

今日はズキューン来なかったと思った瞬間、ズキューン。

 

 

腱鞘炎から狙われた生活の始まり。

 

 

「ドケルバン病」

さかのぼること2週間前。

塾生増加と書籍増加のため、机と椅子、本棚を増設しました。

そして家具類や書籍類の配置換えを行いました。 

 

一日の突貫作業。

その時、無理に手首を酷使したようです。

 

 

 

3日後くらいに、左肩から左手首にかけて猛烈な痛みが襲いました。

 

痛みに耐えかねて病院に行くと、

 

「これは腱鞘炎ですね」

 

と診断されました。

 

詳しくは、「ドケルバン病」という名前だそう。

 

 

「フィンケルシュタインテスト」

母指を内側に入れて握りこぶしを作り、手首を小指側に曲げるという、フィンケルシュタインテスト。

これで痛みが生じたなら立派な「ドケルバン病」です。

 

薬と湿布薬をもらいました。

 

観念しました。

夏期講習2020は、この腱鞘炎とともに過ごすことになるでしょう。

そして、腱鞘炎が治る頃、夏期講習も終わり、そして夏が終わるのです。

 

 

ちょうど「人体」の授業

中学2年の理科ではちょうど、「人体」のところを解説。

まさに、骨と筋肉を結ぶ、「けん」を解説。

 

自らの体を使って、いかに「けん」が大事か解説。

 

湿布とバンテリンのサポーターをつけた塾長の講義。

 

左手首を写した自分のレントゲン写真をスマホに保存してきたので、それを紹介。

手の骨格がすっきりと分かる、生きた教材。

 

相同器官の比較もできます。

我ながら、いい写真だなと惚れ惚れしました。

 

 

痛々しさと笑いを融合させた、摩訶不思議な、体を張った授業。

 

 

 

授業後の掃除

私はいつも授業が終わると、ひとり、教室の机をぞうきんで丁寧に拭きます。

 

拭くときに、塾生一人一人の今日の様子を思い浮かべ、一日の授業内容や様子、学習進度状況を頭で反芻します。

 

「Aくん、今日の問題は難しそうだったな。」

「Bさんは数学はほぼ仕上がってきているな。」

「Cくんはまだ国語が終わっていないな。」

 

私にとって、貴重な時間帯です。

 

ところが、腱鞘炎でぞうきんも思うように絞れなくなりました。

それでも、片手で絞った状態で拭いていたのですが、それも限界。

 

ぞうきんを洗うたびに、激痛の連続。

これを繰り返していたら、治るものも治りません。

 

 

限界の果てに

とうとう、教養堂の塾生諸君に頼むことにしました。

 

授業終了間際、

 

「みなさん、申し訳ないのですが、私の左手、ご覧のように『コレ』なので、ちょっと協力をしてもらえないでしょうか。」

 

みんな、うなずいてくれます。

 

「後ろに除菌のウェットティッシュをいくつかおいてあるので、ゴミを捨てるついでにそれで自分の机を拭いてください。」

 

早速みんな、快く協力してくれました。

 

勉強で使った机を、隅までしっかりと丹念に拭いています。

 

丁寧な掃除のみんなの姿。

こんなに美しいと思ったことはありません。

 

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