勉強の話  2018年5月21日|月曜日

教養堂の小学生コース⑩ 教養堂流の漢字指導

まずは漢字の覚え方の「理論編」

 

教養堂では「漢字」の指導法は大量の文章や暗唱により言葉を視覚と聴覚で先に入れていく手法を取ります。

「書く」という練習は最後に行います。

教養堂では「英語」についても同じになります。

聴く・見る→話す・書くの順番になります。

なぜならそれが理にかなっているからです。

 

 

学習するうえで、「脳」に近い場所から習得していった方が良いのです。

「脳」に近い場所は、まずは「目」そして「耳」。つぎに「口」。これらは脳に直結します。

そしてずっとずっと最後に「手」なのです。「手」は「脳」から離れ、「せきずい」を通ってようやく動かしているのです。

「手」を動かすことはもう最終手段なのです。

 

人類の進化上、はじめに「言葉」ありきで、文字を作ったのはだいぶ後でした。

文字をもたなくても「言葉」のみで発展した民族もたくさんあります。そしてその民族は決して文字を持った民族より劣っていたか、というとそうではありません。

アイヌの豊かな抒情詩など。

むしろ文字を持ったために失われたものはたくさんあるのでは、と思います。この話はいずれまたどこかで。

 

それでは教養堂流の漢字の覚え方のほんの一部をご紹介しましょう。

 

 

 

漢字の成り立ちから

 

「ふるとり」をご存じでしょうか。

旧字体で「舊」

新字体で「隹」と書きます。

「ふるとり」は文字通り「とり」です。が、飛ぶ鳥ではなく、尾の短い鳥を指します。

真っ先に思い浮かべるのは「雀」ですね。

「小」+「隹」=「雀」の完成です。

 

そこまでおさえたら、書き順を確認しましょう。

 

「いのちょーさん」と覚えましょう。

もう一回、「いの、ちょーさん」

 

カタカナで「イ」

お次もカタカナで「ノ」

漢字で「丁」

もう一つ漢字で「三」

この順で「隹」が完成。

 

漢字の組み立てを理論的に

 

問1  木に雀が止まっています。どんな漢字になるでしょう?

 

 答え 「集」

 文字通り集まって、チュンチュン鳴いている様子です。

 さらに「衣」がつくと「雑」になります。

 左上の「九」はもともと「衣」の字でした。

 衣の色を染めるのに、いろいろな草木の染め汁を使ったので、まじるという「雑」になりました。

 いろいろ混ぜたので、単色より「やや劣る」意味が入りました。

 

問2  雀がテクテク歩いていたら?

 

 答え 「進」

 「しんにょう」は進む様子を表しています。

 

問3  すずめが水辺で水浴びをして楽しんでいます。

 

 答え 「濯」

 

 洗濯の「濯」です。

 水を表すさんずい「氵」

 上にカタカタの「ヨ」のような字が2つ並んでいますが、これは「羽」の新字体です。

 水しぶきをあげてバタバタしている様子が分かります。

 

問4  動物や人も鳥のように飛んでいきたい様子は?

 

  答え  「躍」

 

  足を持つのは動物や人です。鳥のように羽を持てば心から「おどる」=「躍る」様子となります。

 

問5  鳥のはばたきに光が射したら?

 

  答え  「曜」

 

  「曜」だけで「かがやく」という意味になります。

   つまり日光のかがやきを表します。それを一週間の日として用います。

   毎日がかがやいているのはいいですね。

 

問6  手から鳥を放して行く方向を占う「鳥占い」が中国ではあります。そこからできたのは?

 

  答え  「推」

 

  「鳥占い」は今でも中国にあります。そこから、「おしはかる」という「推測」の「推」の字になります。

  私も台湾を訪れた時に「鳥占い」をやったことがあります。

  この時、インコを使いましたが、鳥かごから出た小鳥がいくつかの絵札のどれかをくちばしでつつくと、その絵札が私の運勢となるようです。しかし、この時、なぜかインコが御機嫌ななめで、カゴから出て来ず……。代わりに私自ら引くことになりました。ちなみに運勢は「上々」とのことでした。

 

 

まだまだ「隹」シリーズはたくさんあるのですがこの辺にしておきます。

 

 

できれば、同じ部首シリーズなどの「系統的」な覚え方や、さらに同音異義語、同訓異義語、類義語、対義語などいろいろ派生する情報を確認すると定着しやすいです。

そして漢字というものはもともと象形文字ですから、絵のように楽しく覚えてほしいですね。

 

 

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