勉強の話  2019年7月5日|金曜日

小学生コース 自由研究のやり方指導

小学生コースの授業では、通常の国語と算数の教科学習の他に、自由研究のやり方を教えることも定期的に行っています。

 

教養堂の願いとして、小学生のうちに何か、没頭して探求したり調べたりするような経験を持ってほしいと思っています。

教科学習のみですと、問題を解くための勉強になりがちで、目的と手段が逆転してしまうことになり、本末転倒な勉強になることがあります。

 

そこで、自分で自ら深められるような学習姿勢を身につけてもらうよう、テーマを見つけて調べていくことを行っています。

 

先日行った、ミニ自由研究の授業を少しご紹介します。

 

塾生の小3男子は、テーマを「セントレア(中部国際空港)はどうやってできたか」ということに絞り、調べてみることにしました。

ここで、ノートに箇条書きで、セントレアの疑問点を書き出しました。

講師側の私は援助者する側に立ち、ソクラテスのような「対話法」により、疑問点を整理していきました。

 

(例)

・海の上に作るにはどうやって作るのか。

・埋め立ての仕方。

・どうして海の上に作ったのか。

・日本には、海上空港は他にどこにあるのか。

 

などなど、色々な疑問点を列挙していきました。

 

そこで、教養堂のパソコンから検索して、セントレアのでき方、工事の様子などを調べました。

なかなか大人でも難しい内容がありましたが、中には子ども向けのイラストがついた分かりやすいサイトもありました。

海の中に支柱を立ててから、防波堤を築いていく工事などが図解で示されていました。

パソコン検索するには、ローマ字入力なので、ローマ字の勉強にもなりました。

 

おおよそ、工事の様子が分かったことで、当初の疑問点は解消されました。

 

翌週、「どうしてわざわざ海に作ったのか。」という疑問が出てきました。

 

この疑問点については、パソコン検索や図書での調査よりも、「論理力」を鍛える国語の授業として、一緒に取り組むことにしました。

 

【問題提起】

なぜ、セントレア(中部国際空港)は、海(常滑沖)に作ったのか?

 

この疑問に答えるには、逆説的に考え直せば、正解が導きだせそうです。

 

【逆説の観点から】

なぜ、セントレアは海上に作られたのか?

なぜ、セントレアは街中に作らなかったのか?

 

まずはこの理由を考えてみることにしました。

 

・街中だと飛行機の音でうるさい。

・事故が起きると、住民に被害が出る。

・街の中だと土地がない。

など。

 

こういうことを頭の中で想像させて、ノートに書いていきました。

ここで挙げられた理由が、そのまま、海に作られた理由として結論付けることができるわけです。

 

【結論】

・飛行機の音がうるさくても、問題のない場所が海だから。

・事故が起きても、被害が少ないから。

・埋め立てれば、土地を広げることができるから。

 

このように結論付けることができました。

 

最後に、海上に作ることに問題点はないだろうか?

 

ということで、考えました。

 

【補足】

・陸に作るより、時間がかかる。(費用がかかる)

・台風などの被害を受けやすい。

 

このような意見がでました。

 

確かに、昨年でも、関西国際空港では台風の強風にあおられた貨物船が連絡橋にぶつかり、空港までの橋が寸断され孤立したこともありました。

 

今回は取り上げらませんでしたが、環境問題の観点や、沖縄の普天間基地・辺野古移設などにも応用が効くテーマです。

まだまだ内容を深く掘り下げていくこともできる、骨太のテーマでした。

 

教養堂では、夏期講習でこのような授業も実践するつもりです。

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