勉強の話  2019年5月9日|木曜日

中学生 授業のはじめにニュースを取り上げて、みんなで考察してみる。

滋賀県 大津市 で起きた交通事故から

昨日、今日とずっとテレビでも取り上げられている、滋賀県大津市の交差点で起きた、保育園児が巻き込まれた交通事故。

小さな小さな子たちの命が突然失われてしまいました。

ニュースを見るのもつらいです。

 

また記者会見の、泣き崩れる園長先生のお姿には、いたたまれません。

私も塾を主宰する側であるので、他人事には思えません。

徒歩で通う子も、自転車で来る子も、そして保護者の方の自動車で通う場合も、あらためて、自宅から塾までの交通安全の尊さを思いました。

 

私にも、交通事故で命を失った親類、知人は一人だけではありません。

突然失われる命、亡くなった方の家族や友人知人の悲しみは深いです。

おそらく日本では、交通事故に無縁でいられる人の方が少ないのではとさえ思います。

交通事故は、被害者と加害者、両方の立場になりうる可能性を誰もが持っています。

そして、被害になる側はたいていがその時の弱者になります。

 

今回取り上げたのは、日本のモータリゼーションの表と裏

それを踏まえて、今日は授業の最初に、日本の自動車社会の簡単な歴史を追ってみました。

中学生の塾生には、あるニュースを事実として知るだけでなく、そこから考える考察や洞察力を身につけてもらいたいです。

 

日本は1960年代からモータリゼーションが起こり、自動車社会となりました。

戦後の高度経済成長期から、日本の基幹産業の一つが自動車です。

ちなみに、現在、日本の企業で時価総額ランキングに世界30位台に入る日本トップの企業も自動車です。

 

ヨーロッパの古い町並みを歩くと、車道と歩道が完全に分かれています。

歩道は車道より1段高い場所に作られています。

歩行者は、一段高い所を歩きます。逆に車道に歩行者が歩くことはありません。

おそらく、馬車文化からの街づくりがされているので、馬車から自動車に置き換わっても、その伝統が活かされているのでしょう。

ヨーロッパでは、自転車さえも完全に車道を走ります。

自動車と同じように駆け抜ける自転車を当たり前のように見ることができます。

 

ひるがえって日本では、自動車は戦前もありましたが、一部の裕福な人か官公庁用に限られていました。

庶民に自動車が普及したのが、1960年代以降です。

自動車の普及に都市計画は人口増加とともに追いつかないので、交通事故は対処療法にならざるを得ず、歩行者軽視といわれても仕方ありません。

 

ニュースを見る時に

そんなことを話すうちに、塾生には、ニュースを見る時に、いつもその背景やその原因などを深堀りしてみることを伝えました。

日本社会は今後、少子高齢化を経て、人口は減少に転じます。

今後、戦後の日本社会が見落としてきた色々な問題点が、このようなニュースの背景に浮き彫りになってくることでしょう。

 

一つのニュースから考察するヒント

①事故・事件が起きた要因・背景

②類似の事象から、歴史的に見てみる→世界、日本両方から。

③類似の事象から、海外と日本の比較で見てみる→世界的な問題か、日本だけの問題なのか。

④解決策、課題点→問題の解決能力を高める。

⑤複合的な問題点→今回の事故であれば、㋐日本の保育園事情 ㋑マスコミ報道について ㋒交通事故の加害者側の責任 ㋓行政面からの道路の安全対策 などなど。

 

そして何より大事なことは、

⑥自分の身に置き換えて考えてみる

 

ということですね。

塾生にはそういう思考の習慣をつけてもらいたいですね。

 

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